何にもしなくても勝手に「これ好きだよね」と言わんばかりに記事をリコメンドしてくるGoogle先生。

眺めているだけでいろいろな人の感想や情報が流れてくるTwitter、もといX。

上に向かってスワイプするだけで、好みの動画が永遠流れ続けるYoutube、Instagram。


最近、流れている情報をただただ飲み込むだけで、なんのアウトプットもしていないし、そのことについて人と語り合うということもしていません。なんならTwitterにひとこと感想を書き込むことすら億劫。

もともと人と語り合うというのが得意ではなく、自分の中で感想を反芻するのが好きだったのですが、最近はそれがさらに悪化していており、自分と似た感想をツイッターなどで探して言語化した気分になって満足する、ということを繰り返しています。

自分の頭で考えていないものを我が物顔で「自分の感想」と思い込む、そういう自分が嫌になってしまうし、最近は思考の劣化を感じてしまう。もともと自分が凡人だということは知っているけれど、少しでも頭の良い人だと思われたいという見栄も…認めたくないけれども存在しています。

というわけで、ちゃんと考えたことをアウトプットすべきだと思い、2年放置しているこのブログを再び動かそうというわけです。

まとまったブログを書こうと思うのが久しぶりすぎて、どのような文体で書いていたかも忘れてしまっていました。「だ・である調」ですべて書いた後、昔のブログ記事を振り返って自分が「ですます調」で書いていたことを思い出したくらいです。

ただ、このブログに抱く理想が、「私もそう思ってた!」と、いつか誰かが私の書いたものに共感してくれればよい、ということだったことは覚えています。

上で『自分の頭で考えてないものを我が物顔で「自分の感想」と思い込む』なんて書いてはいるけれども、わたしはそういう体験を見知らぬ誰かにしてほしいのです。自分が認識できなかったこと、自分がぼんやりと抱いている何かを、誰かが言語化したことによって気づくことだって多くあります。そして、その思いを抱いているのは一人ではないということに安心してほしい。

最近はGoogle検索の精度が高くなってきて、必要な情報にたどり着くスピードが格段に上がりました。しかし、企業が狙って量産しているような記事も多く、検索ではほぼ同じ内容が1ページ目を席巻していることもあります。一方で、noteやPodcastなど、個人が気軽にさまざまなことを発信できるメディアが勢いを増してきているのは嬉しいことです。量産ではなく、その人が生きてきた経験と感想が交わることで生まれる、その人にしか出せない価値があります。

情報の海に彷徨い溺れるのではなく、せめて浮き輪と明かりを持って揺蕩っていたい。

自分の考えを自分なりにまとめることが、受動的に流し込まれる情報の中で自分を見失わないための道しるべだと思っています。

近況

英語の学習について

前回最後にブログを更新したのは、2021年の11月、「コミュ障がDMM英会話を始めた話。」でした。継続できているか、と言われたら、全く継続できていません。DMM英会話は英検準1級のスピーキング対策のために行っていた側面が大きく、その目標を翌月には達成したからです。

英語の勉強自体はずっと継続していて、去年は一体何をしていたのかさっぱり思い出せないけれども、今は1級取得に向けて勉強しています。

仕事と趣味の利が一致していることほど助かることはありません。

まだまだ勉強するべきことは山ほどあるので、TESOL取得やTOEIC、TOEFLなど適宜目標を立てて突き進みたいところです。

読書について

2023年の上半期は読書をたくさん行ったような気がします。ある程度のインプットがないと書くことも思いつかないことから、今の書きたいという欲望を持ったわたしがあるのは、半年前のわたしのおかげであるといって過言ではないでしょう。

外山滋比古先生の著作、”乱読のセレンディピティ”を読んでいる中で、「知的メタボリック・シンドローム」という言葉がありました。著者の先生曰く、取り入れた情報を消化せずにため込んでいるときに起こる症状とのことです。消化=忘却とのことですが、わたしは読んだ内容をほぼすべて忘却してしまうため、頭に栄養を与え切れていないような気がしています。 食べ物を消化する際には胃腸を動かさなければならないのと同様に、知識も蓄えたときに少し動かすことが必要なのでしょうね。

最近はNotionに、面白かった本はひとくち読書メモをつけるようにしていますが、効果があるのかは定かではありません。外山滋比古先生は最終的に読書ノートをつけなくなったらしいのですが、それでも面白かったところは頭に残っていると書かれていました。わたしもそうなりたいところです。

Podcastについて

2022年ごろからPodcastの「ゆる言語学ラジオ」を聞くようになり、そこからPodcast沼にどっぷり浸かりました。ゆる言語学ラジオのバックナンバーは全て聴いたし、その派生番組でもある「ゆるコンピュータ科学ラジオ」やその他のフランチャイズ番組である「ゆる○○学ラジオ」もフルコンプしました。また、「コテンラジオ」や「どうせ死ぬ三人」、「佐々木亮の宇宙ばなし」、「backspace.fm」なども楽しく拝聴しています。

正直全く時間が足りないし、聞き流しているだけで全く内容を覚えてないものも多くあります。けれど、音声だけで人の心を掴まなければならないPodcastは、話し方・構成の勉強になりますし、また、尖ったものを持った人たちの喋りは聞いているだけで楽しい、ということにも気が付きました。よくわからないけど話者が楽しそうに話している、ということだけでポジティブな印象を与えてくれます。

予定は未定ですが、読んだ本やPodcast番組についてはまた別にまとめてみたいです。

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