GOG Galaxy 2.0は、『All your games and friends in one place.(すべてのゲームとフレンドを一つの場所に)』とあるように、様々なゲームプラットフォームのゲームやフレンドを一つに集約することを目的とした、新しいゲームクライアントです。

PCゲームと言えばSteam、と言い切っていいほど強い知名度とラインナップをそろえていましたが、今はUplayやOrigin、そしてEPIC GAMES STOREの台頭もあり、PCゲームプラットフォームがごちゃごちゃとしています。
PCで長くゲームをしていると、無料で配布されるゲームを目的に、Steam以外でゲームを所持するということも少なくありません。

大元のGOGもインディーゲーム中心のゲーム販売プラットフォームではありますが、このクライアントではSteamもEpicも関係なくまとめてゲームを閲覧・管理・起動することができるようになります。

そんなGOGの新ゲームクライアント、GOG Galaxy 2.0のクローズドβ招待メールがやっと届き、使い勝手を試してみました。

目次

統合可能なプラットフォーム

公式で提供されている統合可能なプラットフォームは以下の2つ(GOGとMicrosoftは公式に提携している)。

  • GOG.com
  • Xbox Live

さらに、現段階でインストール直後から統合可能なプラットフォームは以下の5つ(GOGと公式に提携しているわけではなく、APIを利用)。

  • EPIC GAMES STORE
  • Origin
  • PlayStation Network (PS4のゲームのみ)
  • Steam
  • Uplay

いくつかの他プラットフォームも手動で追加することが可能です(参考)。……が、私はPythonやらAPIやらは全くわからないため、GitHubで公開されているプラグインを利用してBattle.netを追加しました。

早い段階でのプラグインの開発があるかどうかは別として、GOG Galaxy 2.0に統合可能とされているプラットフォームは数多くあります。Nintendo SwitchなどのNintendo製の家庭用ゲーム機やDiscord、Bethesda.netなどで購入・管理しているゲームも統合できるようです。
参考:Platform ID List

残念ながら、Twitch PrimeやDMM GAMESはリストにはありませんでした。

UI

端的に言って使いやすいです。検索機能はもちろん、タグ付け機能・☆5評価機能・カテゴリ分けとライブラリに備わっていてほしい機能がしっかりと搭載されています。

リスト表示。そのほかカバーアートのみのグリッド表示もあります。

Steamのゲームであれば、プレイ時間もしっかり反映されます。EPIC GAMES STOREなど、プレイ時間記録に対応していないプラットフォームのゲームではプレイ時間は記録されません。

注目すべきなのが、「ゲームは最初からカテゴリ分けされている」ということ。いちいち自分でカテゴリを作ってフォルダ分けする必要がありませんし、検索にも便利です。
現状、カテゴリ欄を編集することはできませんが、アップデートで編集にも対応されそうです。

左側のショートカットタブは使用感が少し独特で、フォルダ分けではなく、「ブックマーク」といったような使い心地。

フィルタリングした検索結果を、ブックマークすることで直接アクセスできるようにしています。
フォルダではなくブックマークであることで、ゲームが増えてきても、自動的に条件に合致するゲームが反映されていきます。

ゲーム起動時の挙動

GOG Galaxy 2.0は各プラットフォームの情報を読み込んで表示しているだけであって、ゲームの起動時にはそれぞれのプラットフォーム・クライアントが定めた認証が必要です。

Steamのゲームを起動すればSteamクライアント、EPIC GAMES STOREのゲームを起動すればEPIC GAMES STOREのクライアントが起動します(大体はウィンドウが開かず、タスクトレイにいる形)。

Steamゲームの場合は、GOG Galaxy 2.0から起動しても「プレイ時間の記録・クラウドセーブ・Steamオーバーレイ・スクリーンショット」などの各機能が利用可能です。つまり、ゲーム起動後は普段のSteamクライアントを通して起動した場合と挙動が変わりません。

これからも使っていきたいクライアント

想像以上に使いやすく、SteamもEPIC GAMES STOREも関係なしに見ることができて素晴らしい。

さすがにPlaystation 4のゲームを見れてもどうしろと……なんても思いましたが、PCとゲームが重複しないように閲覧したり、トロフィーの取得状況から積みゲーを察したりと、これからのゲーム生活に意外と有用そうです。

あと個人的にですが、「Steamで買わなきゃ!」という強迫観念じみた収集癖が少し治まりました。

Steamクライアントを開いているときはSteamのゲームしか目に入りませんし、Steamゲームの所持本数やプレイ時間数に固執してしまっていたところがあります。そんな妄執も、GOG Galaxy 2.0を介してしまうと数字なんてどうでもよいことに思えてしまうマジック。

フレンド関連の機能はまだ実装されていませんが、GOG Galaxy 2.0から様々なプラットフォームのフレンドとチャットができる機能の実装予定もあるので、なおさらSteamだけにこだわり続ける理由はなくなりそうです。

GOG Galaxy 2.0のclosed βはこちら

現在もクローズドβは進行中です。メールアドレスを入力して登録すると、後日招待メールが届きます。

※「クローズドβに応募したメールアドレス」と「GOGのアカウントのメールアドレス」が同一でないとGOG Galaxy 2.0にはログイン不可能なため、登録メールアドレスには注意してください。

GOG Galaxy 2.0

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